第6回:最終防衛ラインは我らの手で
医療法人 武蔵野総合病院 事務部長 池田幸一

医事業務

医事業務

青島警部が叫んだ「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」を彷彿とさせるような医療・介護現場の日常。
 
ココロもカラダもボロボロになりながら医療スタッフが眼に見えない敵と戦っています。
その最前線で戦う医療スタッフは軍隊では戦闘兵科、私たちのような事務屋は後方兵科といえるでしょう。
 
まさに後方で前線を支える兵站の役割をするのが事務屋です。
兵站は補給、輸送、整備、回収、建設、衛生、労務、役務になりますが前線の戦闘継続能力を維持する地味ですが重要な急所といえます。
 
病院管理において優先順位は1に病院、2に職員、3に患者となります。
前線を維持できないならば、それは早晩、患者への苛烈な不利益が降りかかることになり、医療人として絶対に譲れない最終防衛ラインです。
 
そのため病院を経営崩壊させないための資金の確保、職員の命を守るPPE確保の死守、職員が安心して働けるお子さんや家族へのサポートなど多岐にわたり細やかな心配り目配りで対応しなければなりません。
 

特に補給という点では、これまで個人レベルで積み上げてきた業者さんとのネットワークを駆使し、PPEなどの物資を新たな補給網の確保をするなど熾烈な情報戦を行っています。
 
今まさに後方兵科の私たちが前線を守ることができる一世一代の檜舞台です。
 
勇躍歓喜して病院、職員に「安心」をどんなに苦しくても笑顔で届けて、縁の下の力持ちの底力を見せつけてやりましょう。
のちに、あの時ほど事務屋に支えられたことはないと言われるぐらいに。
 
最後に、全国の事務長さん戦いましょう! 
断じて病院と職員を必ず守り抜きましょう!

 
医療法人 武蔵野総合病院
事務部長 池田幸一



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