【特別寄稿】はじめてのWeb面接
第23回:3年生に響くメッセージを(3)どう伝えるのか
就職・採用アナリスト 斎藤 幸江

賃金事情

賃金事情

オンライン説明会のポイントは、学生の目線にしっかり照準を合わせることだ。
 
担当しているオンライン授業でも、学生にしっかり届けるという意欲と工夫が、奏功している。
そのためには、具体的かつ詳しく、脳裏に描写できる説明を重ねていくとよい。
 

私の授業にB to Bの営業担当経験者をゲストに招いた例を挙げたい。
「担当顧客のニーズを探し出し、提案して企画が実現した」というエピソードについて、とにかく細かく質問を重ねて、引き出した。
 

たとえば、ニーズをどのように見つけたのか、提案内容をどのように決め、各部署とどんな連携をとり、だれが何を担ったのか、その結果、どんな提案をし、相手の反応はどうだったのか、受注から製品の提供までだれがどのように関わるのか、納品までの間に何があったか、できた製品はどんな評価を受け、どのくらいの売り上げになったかなどである。
 

学生からは非常に好評で、
「今までわからなかった、B to Bの営業内容や顧客を担当するとはどういうことなのかが、初めてわかった」
「営業は全部ひとりで考えて動くのだと思って責任や孤独感に不安を感じていたが、社内外で協力しながら作り上げると知ってほっとした」
「B to Bなんて製品を知らないから難しそうと思って敬遠していたが、とても興味が湧いてきた」
などのコメントが聞かれた。
 

インターンシップや説明会などに制約がある今だからこそ、丁寧かつ具体的な説明で、心に響く情報をしっかり届けてほしい。

 
(公開日:2020年10月19日)

 
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