【特別寄稿】はじめてのWeb面接
第16回:ニーズとのミスマッチ
就職・採用アナリスト 斎藤 幸江

賃金事情

賃金事情

大学の前期では、コロナで開講が遅れて終了時期も後ろに延び、かつ、オンライン化で膨大な課題が課された。そのため、課題が終わらず、「インターンシップに申し込めなかった」「せっかく参加が決まっていたのに辞退せざるを得なくなった」という声が聞かれた。
 

8月中旬を過ぎてやっと課題から解放され、あたりを見回せるようになったら、気軽に参加できる就職イベントが少ないという不満も聞かれている。
「リクナビ・マイナビでいくらでも見つかる」という声も聞かれそうだが、コロナ禍での就職難を懸念し、早々にサイトへのエントリーを終えた3年生には、膨大な情報が送られている。
「やっと課題が終わって一息、という時に、すごい量の情報と向き合う気力がない」というのが、彼らの本音だ。学生は動きたい、企業も接点を持ちたい、でもなかなか結びつかない。
 

ここで再考したいのが、大学のキャリアセンターやリファレル、いわばツテを使っての募集だ。いい関係が作れている大学のキャリアセンターと連携をし、募集をしてグループワーク形式の仕事や職場理解講座を実施する。運が良ければ、学生が使い慣れた大学のオンラインシステムを利用できるメリットもある。
 

社員の知り合いや内定者の後輩など、知り合いのツテを使っての募集も効果が期待できる。この数カ月間、新しい環境への適応を求められ続けて、学生は「やらされ感」満載だ。「誘ってもらう嬉しさ」を提供し、企業への期待を上げよう。

 
(公開日:2020年8月18日)

 
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