改訂3版 職場のいじめとパワハラ防止のヒント

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改訂3版 職場のいじめとパワハラ防止のヒント
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現在職場のパワー・ハラスメントが増加してきています。それに対応するため2019年6月に改正法が成立しました。本書は法改正を踏まえ、カウンセラーとして活躍している著者が、経験をもとにパワー・ハラスメントのケースを想定し、問題の発生から解決までの対応について実務的に解説しています。また、規程例やマニュアル例なども紹介しています。

■涌井 美和子・著
■A5判・190頁
■税込価格 1,760円
■ISBN 978-4-86326-298-0 C2034
■発行日 2020年8月29日

目次

  • はじめに
  • 第1章 職場のパワー・ハラスメントとはどのような行為か
    • 1 働き方改革とハラスメント法整備
    • 2 厚生労働省によるパワー・ハラスメントの定義
      • 1 パワー・ハラスメントの定義
      • 2 パワー・ハラスメントの判断基準
    • 3 パワー・ハラスメント―判断基準のヒント―
      • 1 行為の内容
      • 2 継続性
      • 3 パワーの差
      • 4 心理
      • 5 文脈
    • 4 線引きの考え方―結論―
  • 第2章 ハラスメント問題発生の背景と現状
    • 1 ハラスメント問題を見る視点
      • 1 昔はパワハラなどなかった?
      • 2 ハラスメント問題発生の背景
    • 2 ハラスメントの発生要因―3つの側面からー
      • 1 社会的な側面から
      • 2 企業体質や組織風土の視点から
      • 3 心理学的な視点から
    • 3 最近の傾向
      • 1 統計データから
      • 2 裁判例から
      • 3 相談傾向から
  • 第3章 パワハラ発生...さあ、どうする?
    • 【ケース(1)】パワハラ退治奮闘記1・社員からパワハラ問題の相談を受けたとき
      • 1 パワー・ハラスメントの影響
      • 2 対応方法と予防策の概要
      • 3 問題発生のサインに気づく
    • 【ケース(2)】パワハラ退治奮闘記2・被害者対応で注意すべき点
      • 1 被害者の状態
      • 2 必要な配慮
      • 3 環境調整とダメージの回復
      • 4 最も避けたいこと
    • 【ケース(3)】パワハラ退治奮闘記3・被害者から話を聴くときの留意点
      • 1 プライバシーを守る
      • 2 じっくり話を聴く
      • 3 肯定的に受け止める
    • 【ケース(4)】パワハラ退治奮闘記4・心の病気のサインと対応
      • 1 早期発見・早期対応のために
      • 2 対応上の留意点
    • 【ケース(5)】パワハラ退治奮闘記5・ダメージから回復させるためには
      • 1 ダメージから回復させるために
    • 【ケース(6)】パワハラ退治奮闘記6・行為者の特徴と対応のポイント
      • 1 行為者のタイプ
      • 2 対応のポイント
    • 【ケース(7)】パワハラ退治闘記7・判断が難しい場合
      • 1 目に見えにくいハラスメント行為
      • 2 判断のヒント
      • 3 白黒つけることの意味
    • 【ケース(8)】パワハラ退治奮闘記8・社内研修を実施する場合のポイント
      • 1 研修で押さえる内容
      • 2 研修受講を嫌がる社員への対応は
    • 【ケース(9)】パワハラ退治奮闘記9・被害者の話かが疑わしい場合
      • 1 疑わしい被害者とは
      • 2 対応のポイント
      • 3 対応で注意すべきこと
  • 第4章 被害者の復職支援
    • 1 被害者のメンタルヘルスが悪化したとき
    • 2 復職支援のポイント
      • 1 休職中の対応
      • 2 復職の際に配慮すること
      • 3 復職支援のポイント
  • 第5章 パワー・ハラスメントを未然に防ぐために
    • 1 ハラスメント発生のプロセス
    • 2 ハラスメント発生予防策の具体例
      • 1 発生要因2に着目した予防策例
      • 2 発生要因3に着目した予防策例
      • 3 発生要因4に着目した予防策例
      • 4 促進要因に着目した予防策
  • 第6章 業種・組織風土ごとのハラスメントの特徴と対策
    • 1 業種ごとの特徴と対策
      • 1 医療業界
      • 2 介護・保育業界
      • 3 公務員業界
      • 4 金融業界
      • 5 コンサルティング業界
      • 6 建設・不動産業界
      • 7 通信業界
      • 8 物流・運送業界
      • 9 IT業界
      • 10 メディア業界
      • 11 エネルギー業界
      • 12 製造業界
      • 13 小売業界
      • 14 飲食業界
      • 15 レジャー業界
      • 16 教育機関や学校等
    • 2 組織風土ごとの特徴と対策
      • 1 儒教文化が濃厚なピラミット型の組織
      • 2 構成員のジェネレーション・ギャップが大きい職場
      • 3 職人気質の傾向が強い職場
      • 4 実力主義の傾向が強い職場
      • 5 性的役割分業の傾向が強い職場
      • 6 同調圧力傾向が強い職場
      • 7 いわゆる“体育会系”の職場
  • 第7章 国際学会発表論文抜粋バージョン
    • 1 異質な者を排除する文化における被害者と加害者(2014年)
      • 1 研究の目的
      • 2 研究の方法
      • 3 質問項目
      • 4 結果
    • 2 サイコパスとハラスメント(2016年)
    • 3 日本の文化の特徴を踏まえた被害者対応の例(2017年)
      • 1 日本の傾向
      • 2 被害者対応の例
      • 3 まとめ
  • 第8章 資料編
    • 1 パワー・ハラスメント行為者傾向 チェックテスト
    • 2 メンタルヘルス不調のサイン
    • 3 ハラスメント相談票
    • 4 社内アンケート例
    • 5 ハラスメント防止規程
  • 本書の参考文献一覧
  • おわりに
  • コラム
    • 1 さまざまなハラスメント
    • 2 コロナ・ハラスメン
    • 3 カルチュラル・インテリジェンス
    • 4 周囲の人々の心理
    • 5 もし被害者になったら
    • 6 オンライン・ハラスメント
    • 7 ハラスメント撲滅のために

著者紹介

■涌井 美和子(わくい みわこ)・・・臨床心理士、社会保険労務士。専門は産業カウンセリング、企業メンタルヘルス対策。公的機関のカウンセラー、EPAカウンセラー等のかたわら、企業コンサルティング、セミナー講師、執筆業等で幅広く活躍。主な著書に「企業のメンタルヘルス対策と労務管理」(日本法令)、「社員を大切にする会社のメンタルヘルス」(共著、大成出版社)、「金融機関のメンタルヘルス」(きんざい)、「職場うつ防止のヒント」(経営書院)等。

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