立ち読み
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自社で活躍する良い人材を採用することは、企業経営の根幹を担う業務です。採用がうまくいかなければ、短期的には経費と時間のロスが発生し、長期的に見ると企業経営を継続発展していくことができません。本書は、良い人材を見抜くために、採用担当者が理解しておかなければならないことや面接手法など、あらゆる角度から応募者を見極める方法を解説しています。
■谷所健一郎・著
■四六判/202頁
■税込価格 1,760円
■ISBN978-4-86326-168-6 C2034
■発行日 2014年2月
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目次
はじめに
はじめに
自社で活躍する良い人材を採用することは、企業経営の根幹を担う業務です。採用がうまくいかなければ、数年後にじわじわと経営に対して悪影響を及ぼします。
私は、約20年間人事に携わり、1万人以上の採用面接をおこないました。応募者が少ないときには、妥協して採用したこともありますが、採用段階で難しいと考えた社員は、入社後も定着せず辞めていきました。
経営者や採用担当者向けセミナーでは、多くの方々が人を 見極める難しさについて悩んでいます。自社で活躍する人材がわからない、あるいは優秀な人材と考え採用しても定着しないといった声をよく聞きます。求職者は採用されたい一心で、よく見せようと努力をして採用試験に臨みます。志望動 機や自己PRなどは、予め回答を用意して面接に臨んでいます。用意した回答が真実であり応募者の本心ならば、採否のジャッジは難しくないのですが、偽りであれば配属部署から、使えない人材としてクレームをもらうこともあります。
良い人材を見抜くためには、採用担当者が見極める力をつ けて、採用試験をおこなう必要があります。採用担当者の好き嫌いや模範回答を鵜呑みにしているようでは、自社で活躍する人材は採用できません。
本書は、良い人材を見抜くために、採用担当者が理解しておかなければいけないことや面接手法について書かせていただきました。良い人材を採用するためには、良い人材が応募しなければ見抜くこともできず、妥協した採用しかおこなえません。良い人材が応募しても、応募企業に興味を示さなければ、内定を辞退されてしまいます。良い人材を採用するためには、応募者を見極めるだけでなく、応募者から選ばれる企業になることが必要です。応募者もこれからの人生を託せる企業なのか考えているのです。
良い人材が採れないと嘆いているだけでは、何も変わりません。人材を宝と捉えている企業は、今後益々成長していきます。使えない人材は辞めていけばいいと考えている企業は、常に募集をおこなっていますが、戦力になる前に辞めていくため、経費と時間のロスが発生します。
人はモノと違い、感情や志向があります。学業成績が優秀だから、企業でも活躍できるとは限りません。筆記試験のテストの点数が高ければ、採用に値するともいえません。人を採用するということは、あらゆる角度から応募者を見極める必要があります。
本書を活用し良い人材を見極める技術を高めていただき、皆さまの会社が益々発展することを願っています。
谷所健一郎
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