リスクコミュニケーションの現場と実践

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リスクコミュニケーションの現場と実践
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さまざまな分野でリスクコミュニケーションに携わる研究者や事業者が、自分たちの専門分野の狭い領域だけで苦労しています。そこで、本書は企業広報と危機管理広報コンサルタントという立場から、異業種・異分野のリスクコミュニケーションの実態を取材し、横断的に紹介することが社会の役に立つのではないかと考え、リスクコミュニケーションにおいて成果を上げている専門家と記者に会い、現場の苦労と工夫についての生の意見と、著者自身の考えをまとめました。

■宇於崎 裕美・著
■四六判・122頁
■税込価格 1,540円
■ISBN 978-4-86326-258-4 C2034
■発行日 2018年4月30日

目次

  • はじめに
  • 第1章 リスクマネジメントとしてのコミュニケーション
    • ○ リスクコミュニケーションとクライシスコミュニケーション
    • ○ リスクコミュニケーションとは
    • ○ クライシスコミュニケーションとは
    • ○ リスクコミュニケーションとクライシス コミュニケーション、それぞれの役割
  • 第2章 リスクコミュニケーションの行きつく先は
  • 第3章 リスクコミュニケーションの現場
    • ○ 現場は一筋縄ではいかない
    • ○ やりようはある、だからあきらめてはいけない!
  • 第4章 食のリスクコミュニケーション
    • ○ 食の安全と安心を科学する会(SFSS)のミッション
    • ○ いまだに消えないリスク誤認
    • ○ コミュニケーション手法の問題
    • <コーヒーブレーク> 日々是トレードオフ
  • 第5章 保育園のリスクコミュニケーション
    • ○ 保育園のリスコミの特徴1―目的と対象が明確
    • ○ 保育園のリスコミの特徴2―毎日が勝負
    • ○ リスクは3種類
    • ○ 新しいリスクにはサイエンスが効く!
    • ○ 科学的評価とは別のリスクに対する価値観
    • ○ 合理的コミュニケーションはうまくいかない
    • ○ 議論は勝つか負けるかの対立構造を生む
    • ○ 科学より感情
    • ○ パースエイシブ・コミュニケーションというアプローチ
    • ○ 要は行動が変わればいい
    • ○ 大事なのはボーダーラインの人々
    • ○ 本来の仕事のために何が大切か見極める
    • ○ 価値を侵害されるようなリスクは 取り込むべきではない
    • ○ 保育の安全研究・教育センターの活動
    • <コーヒーブレーク> 科学的に安全であっても好きにはなれない
  • 第6章 リスクコミュニケーションにおけるメディア対応
    • ○ リスクコミュニケーションにおけるメディアの影響力
    • ○ 自分から記者に話しかけること
    • ○ 記者を知る
    • ○ 記者にコンタクトする
    • ○ 各新聞社に5人の友達を持とう!
    • ○ 何をすべきか、10のアクション
    • <コーヒーブレーク >「わかりやすく」は「詳しく」ではない
  • 第7章 リスクコミュニケーションの本質
    • ○ リスクコミュニケーションにはいろいろなパターンがある
    • ○ コミュニケーションとは人生をよりよくしたいという活動
    • ○ 担当者の権限と義務を明確に
    • ○ リスクコミュニケーションは魔法の杖ではない
    • ○ 自分の苦労を分析しよう
    • ○ お化粧はするな、ありのままを示せ
    • ○ いい成果を出すためには正しく問うことが大切
    • <コーヒーブレーク> 不安の大きさを決める方程式
  • 第8章 一から始めるリスクコミュニケーション ―私ならこうする
    • 今やろうとしているリスクコミュニケーションの意味は 何か考える
    • 自分の役割を確かめる
    • リスクコミュニケーションで伝えたいメッセージはなん なのか確かめる
    • リスクコミュニケーションの対象は誰か見極める
    • メッセージを伝えるための資料やツールを整える
    • メッセージを直接、対象者に伝えるための方法を考え、実行する
    • メディア報道を通してメッセージを伝える
    • 対象者が何を思って何を考えているのか聞く、調べる
    • 反対、不満、不安に対する対応策を考え、備えておく
    • 理解者を作る、仲間を増やす
  • おわりに

著者紹介

■宇於崎 裕美(うおざき ひろみ)・・・エンカツ社代表取締役社長。横浜国立大学工学部安全工学科卒。つくば科学万博、リクルート、電通バーソン・マーステラ等勤務を経て1997年、エンカツ社を設立。横浜国立大学非常勤講師。著書に「クライシス・コミュニケーションの考え方、その理論と実践」(経営書院)など多数。

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