独自調査:在宅勤務は好きですか?

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在宅勤務は好きですか?
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在宅勤務が好きなのはどんな人!?

人事労務分野の情報機関である産労総合研究所(代表・平盛之)は、このたび「在宅勤務は好きですか?」と題するインターネットリサーチを実施しました。

調査の結果、在宅勤務の頻度が高い人ほど、在宅勤務が「好き・どちらかというと好き」と答える人の割合が高くなる傾向がみられました。また、実際に在宅勤務をしている人に在宅勤務中の仕事のはかどり具合についてたずねたところ、在宅勤務が好きな人ほど「在宅勤務のほうが仕事がはかどる」と答える傾向がみられました。
詳しくは、『人事実務』2020年11月号をご覧ください。

 

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在宅勤務が好きなのはどんな人!?
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調査結果のポイント

1. 在宅勤務は好きですか?

  • 「在宅勤務は好きですか?」という問いへの回答をみると、「好き」25.9%、「どちらかというと好き」37.4%、「どちらかというと嫌い」22.0%、「嫌い」14.7%と、比較的好きと答える人が多いようです。この回答を、実際に在宅勤務の頻度ごとにみてみると、頻繁に在宅勤務をしている人ほど「好き」と答える傾向がみられました。

2. 仕事ははかどりますか?

  • 実際に在宅勤務を経験した人に、在宅勤務は出社したときとくらべて仕事ははかどっているのかどうかを尋ねたところ、「在宅勤務のほうが仕事がはかどる」21.4%、「どちらかというと在宅勤務のほうが仕事がはかどる」22.4%、「どちらともいえない」26.5%、「どちらかというと出社したときのほうが仕事がはかどる」12.2%、「出社したときのほうが仕事がはかどる」17.3%でした。また在宅勤務の好き嫌いと、仕事がはかどるかどうか、関係しているのかをみたところ、在宅勤務が好きな人は「在宅勤務のほうが仕事がはかどる」と感じている人が多い傾向がみられました。

3. 在宅勤務のよいところ、よくないところは?

  • 在宅勤務のよいところ、よくないところを尋ねたところ、よいところとしては「通勤がないところ」80.6%が圧倒的に多く、次いで「集中して仕事ができるところ」38.8%、「人間関係に煩わされないところ」33.7%などが続きます。一方、よくないところとしては「運動不足になるところ」51.0%、「仕事に集中できないところ」30.6%、「会議がやりにくいところ」22.4%などが続きます。
  • よいところでもあり、よくないところでもある「集中して仕事ができるかどうか」について、詳しくみてみると、仕事をする場所は「自分の部屋」の人は「集中して仕事ができるところがいい」と答える人の割合が高く、「リビングルームなど(ほかの家族がいる)」の人は「仕事に集中できないところがよくない」と答える人の割合が高くなりました。在宅勤務中にいる家族については、「子ども(小学生以下)がいる」人は「集中して仕事ができないところがよくない」と答えた人の割合が高くなりました。

 

調査要領

【調査手法】 インターネットリサーチ(クロス・マーケティングセルフ型アンケートツール「QiQUMO」使用)
【調査期間】 調査期間:2020年9月28~30日。20~60代の男女286人が回答。うち、在宅勤務を実際に経験した人は、98人。

 

調査結果の概要

1. 在宅勤務は好きですか?(参加頻度別)

回答者全員に対して、「在宅勤務は好きですか?」とたずねたところ、「好き」25.9%、「どちらかというと好き」37.4%、「どちらかというと嫌い」22.0%、「嫌い」14.7%と、比較的好きと答える人が多いようです。これを、在宅勤務の経験頻度別にみたものが図表1になります。より、頻繁に在宅勤務を行っている人ほど、「好き」と答える傾向があるようです。なお、在宅勤務を経験したことがない人には「在宅勤務をしてみたいかどうか」という基準で答えてもらっています。

図表1 在宅勤務は好きですか?(在宅勤務の頻度別)

グラフ

 

2. 在宅勤務は、出社した時と比べて、仕事ははかどりますか?

実際に在宅勤務を経験した人に、在宅勤務は、出社したときと比べて仕事ははかどっているのかどうか尋ねたところ、「在宅勤務のほうが仕事がはかどる」21.4%、「どちらかというと在宅勤務のほうが仕事がはかどる」22.4%、「どちらともいえない」26.5%、「どちらかというと出社したときのほうが仕事がはかどる」12.2%、「出社したときのほうが仕事がはかどる」17.3%でした。在宅勤務の好き嫌いと、仕事がはかどるかどうか、関係しているのかをみたところ、在宅勤務が好きな人は「在宅勤務のほうが仕事がはかどる」と感じている人が多い傾向がみられます。

図表2 在宅勤務の好き嫌いと仕事のはかどり具合

グラフ

 

3. 在宅勤務中に家事や育児をすることがありますか?

在宅勤務経験者に、在宅勤務中(休憩時間等以外)に家事や育児をすることがあるかを尋ねたところ「よくある」22.4%、「ときどきある」19.4%、「たまにある」12.2%、「ない」45.9%でした。現状では「在宅勤務中に家事や育児をすることはない」という人が約半数という結果です。

図表3 在宅勤務中に家事や育児をすることがありますか?

グラフ

 

4. 自由時間は増えましたか?

在宅勤務経験者に、在宅勤務をすることで、自由時間(家族との時間や趣味の時間、学びの時間など)が増えたかどうかを尋ねたところ「自由時間は増えた」36.7%、「自由時間はどちらかというと増えた」48.0%、「自由時間はどちらかというと減った」11.2%、「自由時間は減った」4.1%となり、8 割以上の人が「自由時間は(どちらかというと)増えた」と答えました。

図表4 自由時間は増えましたか?

グラフ

 

5. 在宅勤務のよいところ、よくないところは?

在宅勤務のよいところとよくないところを、それぞれ選択肢をあげて複数回答で答えてもらったところ、在宅勤務のよいところとしては「通勤がないところ」80.6%が圧倒的に多く、次いで「集中して仕事ができるところ」38.8%、「人間関係に煩わされないところ」33.7%などが続きます(図表5)。一方、よくないところとしては「運動不足になるところ」51.0%、「仕事に集中できないところ」30.6%、「会議がやりにくいところ」22.4%などが続きます(図表6)。

図表5 在宅勤務のよいところ(在宅勤務経験者、複数回答)

グラフ

図表6 在宅勤務のよくないところ(在宅勤務経験者、複数回答)

グラフ

さらに、「集中して仕事ができるところ」がいいと回答した人と、「仕事に集中できないところ」がよくないと回答した人について詳しくみてみると、在宅勤務の場所が「自分の部屋」の人については、「集中して仕事ができる」ところがいいと答えた人の割合が 44.4%と高くなりました。一方で、「リビングルームなど(ほかの家族がいる)」で在宅勤務をしている人については、「仕事に集中できない」ところがよくないと答えた人が 44.4%と高くなりました。
また、在宅勤務中に家の中にいる人については、「子ども(小学生以下)」がいる人の場合は、「集中できない」ところがよくないと答えた人が80.0%に上ります。また、配偶者については「配偶者(在宅勤務中)」がいる人は「集中できる」ところがいいと答えた人の割合が高い一方、「配偶者(在宅勤務中ではない)」がいる人は「集中できない」ところがよくないと答えた人の割合が高いという結果となりました(図表7)。
なお、「子ども(小学生以下)」がいる人については、家族の面倒をみることができることをメリットだととらえる人とデメリットととらえる人が同じ割合となっていました。緊急事態宣言下で学校が休校中の経験も含めた回答となっている点には留意していただきたい結果です。

図表7 在宅勤務をしていて、「集中して仕事ができるところがいい」と思う割合、「仕事に集中できないところがよくない」と思う割合

グラフ

 

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株式会社産労総合研究所「人事実務」編集部 担当:吉田
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