困っている社員を助ける

書籍概要

困っている社員を助ける

■産労総合研究所・編
■B5判・326頁
■本体価格 8,600円
■ISBN 978-4-86326-052-8 C2034
■発行日 2009年8月

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目次

第1章 全体総論 「困っている社員」を見つける・助ける 9

はじめに~「困った社員」と「困っている社員」/Ⅰ「困っている」状況が存在する/Ⅱ「困っている社員」が発生する職場とは/Ⅲ「困っている社員」を助けるためのポイント/Ⅳ「困った社員」の行動が「困っている社員」を助けるヒントになる/Ⅴ「困った社員」から脱却させるための手助け/Ⅵ「困っている社員」の見つけ方/Ⅶ面談から見出す/ⅧLBO の領域から見出す/Ⅸ 経営者,管理者が見方を変える/Ⅹ 論争を処理する/. 困っていることを洗い出す/.「困っている社員」を辞めさせない管理/ 「困っている社員」をつくらない管理/ 「困っている社員」を辞めさせないためのスキル管理/おわりに~ともに生きる

第2章「困っている社員」の助け方 困っている理由別実務対応解説・Q&A 33

理由1 職場のさまざまな事情が原因で 「困っている社員」になったケース
・・・・・・・34

~パワハラやセクハラの被害者,職場の人間関係に悩む社員,
    過去の失敗のトラウマでモチベーションが下がった社員等を助ける

〔Q&A〕執筆;涌井美和子/葛田一雄/鮎川一信/大山圭介

Q1 メンタルヘルス不調者への対応に悩む同僚社員のサポート ・・・・・・・34
Q2 復職がスムーズにいかなくて悩んでいる社員のサポート ・・・・・・・36
Q3 セクハラを受けて悩んでいる社員のサポート ・・・・・・・38
Q4 パワハラの被害を受けている社員をどのように救済するか ・・・・・・・40
Q5 パワハラの加害者扱いをされて悩んでいる社員のサポート・・・・・・・42
Q6 パワハラ行為者に振り回される社員への対応・・・・・・・44
Q7 DV 被害を受けて悩んでいる社員をどのようにサポートするか・・・・・・・47
Q8 DV 被害者の同僚を助けている社員のサポート・・・・・・・50
Q9 すぐへコんでしまう社員をなんとかしてやりたい・・・・・・・54
Q10 仕事上のミスがトラウマとなり,立ち直れないでいる社員のサポート・・・・・・・56
Q11 昇進によりうつ病になった社員からの降格願いや昇進辞退の扱い・・・・・・・60
Q12 原職復帰できない社員からの異動願いへの対応・・・・・・・62
Q13 問題のある上司の下で働いている社員のサポート・・・・・・・64
Q14 与えられた仕事がかみ合わなくて困っている社員のサポート・・・・・・・66
Q15 人事考課で高い評価を得られずくさっている社員のサポート・・・・・・・69
Q16 企業合併で労働条件が低下し,やる気が感じられない社員のサポート・・・・・・・72
Q17 役職定年でモラールダウンが著しい社員に,どう対応するか・・・・・・・74
Q18 ちょっと変わった言動をする社員をどのように助け,協調していくか・・・・・・・78
Q19 モンスター社員への対応で悩んでいる社員をどうサポートするか・・・・・・・80
Q20 モンスター社員と誤解されて悩んでいる社員を助けたい・・・・・・・83

◆コラム あなたがパワハラの被害者になってしまったら…P.52/
                 CHECK!! P.59 /定年前OB 社員? P.77
◆報告
1. 住友商事グループ「SCGカウンセリングセンター」の取組み  溝上憲文・・・・・・ 85
2.急増する労働相談の実情と課題  新井栄三・・・・・・ 89
◆資料
1.精神疾患についての労災認定基準の見直しをめぐる行政の動き(厚生労働省) ・・・・・・94
2.個別労働紛争解決制度施行状況(厚生労働省) ・・・・・・111
3.経済危機における職場の現状(日本産業カウンセラー協会)・・・・・・115

理由2 仕事と育児・介護のかねあいが原因で「困っている社員」になったケース ・・・・・・・119

〔Q&A①〕母性保護を推進する 執筆;畑中祥子
Q1 ワークライフバランスと労働時間・・・・・120
Q2 労働時間法制と女性労働・・・・・122
Q3 法定の勤務免除制度と免除期間中の所得保障,社会保険,給付調整・・・・・124
Q4 法定休暇等の取得と賞与・一時金,昇給,昇進・昇格のマイナス査定 ・・・・・126
Q5 生理休暇の取得条件の変更(日数削減,就業困難の証明),ストライキと生理休暇・・・・・128
Q6 妊産婦に対する就業制限措置と職種変更に伴う賃金・・・・・130
Q7 女性社員が困らないよう,母性健康管理義務を怠らないようにする・・・・・132
Q8 産前休業と産後休業の通算〔妊娠障害休暇からひきつづいた産前休業の日数〕・・・・・134
Q9 始業・終業時刻にまとめて請求する育児時間・育児短時間勤務との併用・・・・・136

〔Q&A②〕育児・介護,看護と仕事の両立を推進する 執筆;山本圭子/秋谷貴洋
Q1 期間雇用労働者への育児休業制度の適用基準 ・・・・・138
Q2 1歳以降の育児休業延長理由と延長手続・・・・・140
Q3 介護休業の複数回取得と断続的勤務・・・・・142
Q4 共働き社員の介護休業の取得と休業予定日の事前提出義務・・・・・145
Q5 育児休業期間の延長等と雇用保険法の改正・・・・・148
Q6 代替要員の採用と休業期間の短縮・・・・・150
Q7 育児休業・介護休業・子の看護休暇の適用除外・・・・・152
Q8 時間外・深夜業の制限と不利益取扱いの禁止・・・・・154
Q9 子の看護休暇の取得手続・・・・・156
Q10 派遣労働者,出向労働者の子の看護休暇・・・・・158
Q11 共働き労働者の子の看護休暇は両方に認められるか・・・・・160

◆資料 ①改正育児・介護休業法の概要(厚生労働省)・・・・・172
     ②短時間正社員制度を推進する(厚生労働省ホームページより)・・・・・174

理由3 健康面での問題が原因で「困っている社員」になったケース・・・・・・・183

〔解説〕
①職業病,新しいタイプといわれる病気(ディスチミア,若年性認知症等)への対応 諏訪免典子・・・・・184
②生活習慣病,腰痛などの持病がある社員への援助策  秋谷貴洋・・・・・191
〔Q&A 〕執筆;鮎川一信/秋谷貴洋
Q1 病気休職制度の法的性格・・・・・198
Q2 傷病手当金を補完する病気見舞金を導入したい・・・・・200
Q3 体調の悪い社員は,配置転換や自宅療養命令に従わなければならないか・・・・・202
Q4 職場での受動喫煙と企業の安全配慮義務・・・・・204
◆資料 若年性認知症の実態調査結果と今後の対策(厚生労働省)・・・・・206

理由4 裁判員に選ばれて「困っている社員」になったケース・・・・・・・209

〔全体解説〕裁判員制度の導入に企業はどう対応するか・・・・210

はじめに/Ⅰ 裁判員制度の目的と意義/Ⅱ 裁判員に選ばれる人とは/Ⅲ 裁判員に選ばれる手続き/Ⅳ 裁判員を辞退できる理由/Ⅴ 裁判員の職務内容と研修等/Ⅵ 裁判員の守秘義務と保護

〔Q&A〕裁判員に選ばれた社員をサポートする 外井浩志
Q1 裁判員に必要な時間の賃金保障・・・・221
Q2 裁判員になった社員が年休を請求した場合の時季変更権 ・・・・223
Q3 不利益取扱いの禁止とは ・・・・224
Q4 無断で「公民権行使」を実行した場合の対応 ・・・・226
Q5 裁判所から会社に戻る途中で事故にあった場合の対応・・・・ 229
Q6 交通費・日当等の支給,および裁判所内でのケガに対する補償・・・・ 230
Q7 メンタル面での対応と損害賠償責任は ・・・・231
◆解説 裁判員制度導入に対応した就業規則の改正 金山 驍 ・・・・233
◆報告 裁判員制度の導入に企業はどう対応したか 溝上憲文 ・・・・239

理由5 多重債務に陥って「困っている社員」になったケース・・・・・・・243

〔Q&A〕執筆;鮎川一信/友成珠希/大山圭介/菅谷浩/伊藤宏一
Q1 多重債務者の相談先と相談費用の目安,会社等が窓口になる場合の留意点・・・・・・244
Q2 多重債務の解決に法テラスを利用させたい・・・・・・246
Q3 多重債務者の救済方法(債務整理)とそれぞれの特徴・・・・・・248
Q4 自己破産と社内融資,日常生活の制限と業務への影響・・・・・・250
Q5 個人再生手続の類型と選択のポイント・・・・・・252
Q6 業者からの職場への督促電話を止めさせたい。私用電話を理由の懲戒処分は・・・・・・254
Q7 賃金控除協定による控除と差押えのいずれを優先するのか。供託は可能か・・・・・・256
Q8 自己破産の申立てや破産宣告を理由とした解雇,人事異動・降格は可能か・・・・・・258
Q9 給与が差し押さえられた後でも,個人再生手続に入ることはできるのか・・・・・・260
Q10 住宅ローンのある社員の債務整理・・・・・・262
Q11 住宅ローンの代位弁済がなされた状況でも個人再生を使えるか・・・・・・264
Q12 電子メールによる年休届や退職届と給与振込口座の変更届・・・・・・266
Q13 失踪した従業員の退職金・・・・・・268
Q14 死亡退職金の金融業者への譲渡・・・・・・270
Q15 自殺した社員の退職金・生命保険の相続人は。違法な取立てへの対処法は・・・・・・272
Q16 取引履歴の照会,自己破産の申立てと過払金返還の並行請求 ・・・・・・274
Q17 差押えの限度額や禁止物,賃金・健保の還付金・児童手当の扱い・・・・・・276
Q18 子どもの養育費を滞らせたための給与差押え,将来給付される企業年金の譲渡・・・・・・278
Q19 脅されて家族が肩代わりして返済してしまったが,配偶者に連帯責任はある・・・・・・ 280
Q20 社内融資制度を設けたいが法的な規制はあるか・・・・・・282
Q21 行方不明になった多重債務の社員の社内融資の融資保証人になった上司の返済責任・・・・・・284
Q22 社内融資規程に,賃金控除や退職金との相殺条項等を設けたい・・・・・・286
Q23 従業員が与えた損害と退職金の放棄・没収・相殺・・・・・・288
Q24 消費者金融と金利規制・・・・・・291
◆報告 多重債務者の救済・抑制に向けた各方面の対応 溝上憲文・・・・・・294

第3章 「困っている社員」の復職支援法 47
Ⅰ 人事担当者による復職サポートのポイント 涌井美和子・・・・・・300
Ⅱ メンタルヘルスにかかわる休職・復職規程の作り方 小笠原耕司・・・・・・310
Ⅲ メンタルヘルスによる休業・復職等にかかわる公的支援 阿久津麻里・・・・・・320

はじめに

表面化してはいないものの「困っている」社員は,相当数存在しています。

「困っている社員」は,毎日なにごともないように出社し,それなりに仕事もこなしているため,会社に直接的な被害や迷惑を及ぼすことは,今のところありません。しかし,「困っていること」が原因で,持てる力をフルに発揮できない状態となっていることは,十分に考えられることです。

「困っている社員」となった理由は,さまざまなケースが考えられます。パワハラやセクハラの被害を受けながら訴えることができない,職場の人間関係,育児・介護の負担,あるいは多重債務など,いろいろな問題を抱えながら,それぞれが困った状況に陥ったといえます。

理由の中には,必ずしも企業が対応する必要のないケースもあるでしょう。

しかし,どのような理由であっても「困っている」社員を放置することは,本人をさらに困難な立場に追い込み,結果的に職場環境や企業業績に悪い影響を及ぼすことになりかねません。企業も個人も,最悪の結果となる前にきめ細かい対応を図ることが求められます。本書は,人事・総務の立場から,この「困っている社員」へのサポートのあり方,実務をまとめたものです。

本書は,第1部「全体総論」,第2部「『困っている社員』の助け方」, 本書は,第1部「全体総論」,第2部「『困っている社員』の助け方」,第3部「『困っている社員』の復職支援」の三部構成となっています。

第1部では,経営のリスクマネジメントの視点に立った「困っている社員」を発生させない対応について,葛田一雄氏に解説していただきました。

これを受けて第2部では,「困っている社員」となった理由を5つに分類しました。1つは,パワハラやセクハラを始めとする職場の人間関係が原因で困った事態となったケース,2つめは仕事と育児・介護などのかねあいが原因で,さらに,健康面の問題,裁判員に選ばれて,多重債務に陥って,のそれぞれ困った事態となったケースの5つです。この5つのケースごとに,総数80本のQ&A と解説,直面する現場からの報告,および関連資料によって,それぞれのケースにおいてどのような対応を取るべきかを掘り下げています。

さらに第3部では,困った状態から立ち直った社員が実際に職場に復帰する際のサポートのあり方について,三氏にまとめていただきました。

本書が,人事労務スタッフ・管理者,労組担当者各位の日常のハンドブックとして幅広くご活用いただければ幸いです。

なお,末尾となりましたが,お忙しいにもかかわらずご執筆のほか貴重なアドバイスを賜りました執筆者各位,ならびに貴重なご意見をお寄せいただきました読者の皆さまに,この場を借りて御礼申し上げます。

編者

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