図解 技術者の心得

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人材育成
図解 技術者の心得

■中川 義弘・著
■B5判・132頁
■税込価格 1,540円
■ISBN 978-4-87913-977-1 C2032
■発行日 2006年12月

  • この商品は絶版となっております。

はじめに

本書は、 企業や自治体などで技術的な仕事をこれから始めようとしている方々、 および、 すでに始められている方々の中で、 「技術者になりたい人」 と 「技術者になって欲しい人」 に贈るガイドブックです。
普通の 「技術系の社員」 や 「技術系の職員」 で人生を終わるか、 それとも 「私は技術者です」 と自信をもって言える技術者になるかの分かれ道の道標です。
また、 本書は技術者としての活動のやり方だけを示した手引き書ではないのです。 そして、 会社での 「挨拶の仕方」 とか 「ビジネスレターの書き方」 などを示した 「ハウツーモノ」 ではないのです。 当然、 技術者である前に、 「社会人」 であり、 「企業人」 であることを前提としています。
近年の社会や産業界は、 技術革新によって生活の環境や経済の環境、 産業の環境、 ビジネス活動の方式まで大きく変革しています。 つまり、 色々なことが技術を抜きにして考えられない状況にあります。
つまり、 技術者の関与する領域が非常に拡大したために、 具体的に仕事のやり方を詳しく述べることはできないのです。 そこで、 本書は、 技術者の考え方と行動は、 こうあって欲しい、 こんな技術者であって欲しいとの願いを込めて解説しています。
技術者としてなぜそのように考えて行動しなければいけないのかの背景について、 社会の技術者に対する期待と技術者のあるべき姿、 および過去と将来・世界と日本・国家と企業と個人の立場の視点から企業における技術者の存在意義を理解しておく必要があり、 詳しく説明してあります。
特に、 企業も公的機関も 「顧客志向」 での経営が重要です。 お客様や社会の変化に対応して、 ニーズに応える仕事のできる技術者、 そして広い意味でのマーケティングセンスのすぐれた技術者が求められています。 つまり、 研究室などに閉じこもった技術者から、 「外向きの仕事ができる技術者」、 「顧客志向の技術者」 になって欲しいものです。
近年は、 品質問題に絡むクレームや死亡事故、 現場での事故などが頻繁に発生しており、 企業の責任・技術者の責任が問われるケースも増えております。 一方では、 企業の技術者がノーベル賞を受賞したり、 職務発明に対する高額の報奨金が支給されたとの報道もあります。
技術者としての 「厳しさ」 と 「よろこび」 の両方を体験できる立場にあることを誇りと考えて、 これからの技術者人生をおくって欲しいものです。
ここでは、 作業の手順やスキル・テクニックについては少し触れていますが、 具体的行動は皆さん自身で考えていただくために、 背景や社会環境に関する資料・データを中心に説明してあります。

中川 義弘

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