病院会計入門

医療

病院経営・管理
病院会計入門

■五十嵐 邦彦/太田 英子・共著
■B5判・230頁
■本体価格 3,600円
■ISBN 978-4-87913-975-7 C3047
■発行日 2006年11月

はじめに

はじめに

良質な医療を提供する体制の確立を図るための医療法等の一部を改正する法律、いわゆる第5次医療法改正が、平成18年6月に可決成立し、原則として平成19年4月から施行されることとなっています。また、昨今の財政事情から、医療機関を巡る経済的状況は、ますます厳しくなることが予想されます。このような制度改革への対応と経済的状況から、今後の医療機関における計数管理の重要性は増加する一途であり、会計の素養は、事務部門の従事者はもとより、経営管理者はもちろんのこと、そのほかの医療従事者においても、不可欠なものとなりつつあるといっても過言ではありません。

本書は、医療機関のさまざまな従事者が、本書だけで入門としては事足りる病院の会計に関する、分かりやすい学習書であることを意図したものです。また、私自身、会計および税務の実務で医療機関とかかわる一方、川崎医療福祉大学で「病院会計論」と「医療法人会計論」を、同大学院で「医療法人会計特論」を担当しておりますが、このような大学の講座で、教科書や参考書、事前学習書として利用できることも意識しています。

今回の制度改革に先立ち、平成16年8月に病院会計準則が改正されました。私自身縁あってこの改正にかかわった当事者でもあり、普及の一助になればとの考えから、「病院経営」誌に「病院管理者のための“新病院会計準則入門”」を平成17年4月から1年間12回にわたり連載しました。

連載に当たっては、会計専門家向けではないことを心がけたつもりでしたが、難解な構成となった感も否めませんでした。そこで、大学で長年にわたり初学者向けに簿記を教えており、医療福祉マネジメント学部医療秘書学科で「病院会計概論」も合わせて担当する、太田英子助教授に入門レベルにふさわしいように図解等を含め分かりやすく加筆し、再構成してもらった結果、共著として生まれ変わったのが本書です。

なお、補章「医療法人会計の論理と課題」は、「医療法人会計基準」が制定されていないことで混乱している「医療法人」という観点からの会計問題を、現状において解説したものです。入門レベルからは外れる感もありますが、「病院」と「医療法人」の混同が混乱の原因でもあり、別の意味で「病院」会計を正しく理解することにも繋がるとの考えから書き加えたものです。
本書が、医療機関にかかわる皆様の会計に対する理解にお役に立てれば幸いです。

平成18年10月3日

公認会計士 五十嵐 邦彦

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