まえがき
団塊の世代が定年を迎えはじめた今、「定年後」が注目されています。そして、「定年後は海外移住や田舎くらし」といった記事をよく目にするようになりました。
しかし、私はかねがねそんな記事を見るたびに違和感をおぼえていました。記事の大部分は成功事例だけを紹介し、歩行が困難になった時の追跡記事がまったく見当たらないからです。記事を鵜のみにして海外や田舎に移住し、体の自由がきかなくなったら、いったいどうするつもりでしょうか。私はそうした記事を見るたびに、怒りさえ感じてきました。
そこで、もっともっと現実的で役に立つ定年後の人生設計について考える本が必要だと思い、本書を執筆しました。
60歳で定年を迎えた場合、その先には20年から30年という長い年月が待っています。その長い年月を「ただ生きているだけ」で過ごすのは、あまりにももったいないと思います。やりようによっては、そこには全く新しい人生が開けてきます。
本書ではそのことを私の体験にもとづいて示したいと思います。そして、定年後にもう一度花を咲かせるために、次の「7つの鉄則」を紹介します。
鉄則1 過去を完全に捨てるべし
鉄則2 自分自身の棚卸しをすべし
鉄則3 社会とのつながりを持つべし
鉄則4 若い人とつき合い、たゆまぬ自己研鑽を行うべし
鉄則5 ネットを楽しむ最低限の技術を身につけるべし
鉄則6 家計簿をつけるべし
鉄則7 「死ぬための準備」を考えるべし
この「7つの鉄則」について述べたあとで、最後に私の第二の人生を紹介します。それをご覧になれば、定年後の生きがいある人生のイメージをつかんでいただけるのではないかと思います。
定年後に生まれ変わったつもりで、全く新しい人生をスタートさせて、今度は「人生30年」を疾走してみてはいかがでしょうか。
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