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経営書院
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| (株)エーエムジャパン 代表取締役 吉田 明美・著 |
| 四六判・130頁・定価 1,260円(税込) |
| ISBN
4-87913-910-6 C2032 |
はじめに
本書をまとめるにあたって私自身が働く母親であり、これまで観たり、聴いたり、体験したりという中で、その時々に深く考えさせられる出来事の様々は、就労という場面といかに折り合っていくかということでした。
男と女の関係、家族の問題、社会に認知されている女性就労の実態、女性自身の就労意識の二極化等問題は多種多様です。私自身の辿ってきた道を振り返ってみると、初めての就職-当然のごとくの結婚退職-出産-離婚-再就職(嘱託社員、契約社員、正社員) - そして、現在の起業に至るプロセスを振り返ると、一見、華々しい転職の歴史であり、男性からみると、あるいは、うらやましい開放感と気楽さであったかも知れません。
女性の就業は乗り降り自由なフリー切符を手にしている都合の良さの側面が強調されますが、反面、雇用調整としての女性就労への扱いという社会慣行的な壁と、どう向き合っていくかとの闘いでもありました。
しかも女性自身の就労に対する意識は、その置かれた立場やライフステージの変化に伴ってスタンスも変えていかなければなりません。
私の場合も例外ではなく、女性の幸せは結婚であり、夫を助ける良き妻、良き母であることが私自身のアイデンティティでした。当然「お勤め」は結婚までの腰掛けであり、それが悪いことではなく、むしろ時代背景的にもそうすることが、常識的な考え方でした。約一〇年の後に離婚という修羅場を迎え、同様の多くの女性がそうであるように、社会という大海にいまにも壊れそうなボートで漕ぎ出すような、不安と捨て身な覚悟をもって臨んだものです。
そして、この時から働くという意味を真剣に自身に問い直すことになりました。
一時代、働く女性は「職業婦人」と呼ばれ、「女事務員」、「BG(ビジネスガール)」、「O」(オフィスレディ)」と呼び方も変わり、最近は「キャリアウーマン」という言い方もすっかり定着しました。このような呼称の変化が意味する時代背景を私自身の経験、体験とスライドさせながら、女性の就労意識をまとめあげてみる事は、自分史を振り返る意味からも意義のあるテーマであると考えました。
私も起業して二〇年目に入り、これまでに多くの女性達と仕事を通して関わりを持ってきました。彼女たちの就労意識の変遷の過程は、個々人の問題を内包するものですが、会の変化"企業の女性活用への道が拓かれる方向(企業論理が優先したとしても)に向かってきたからです。
こうした潮流が個々の家庭生活のあり方にも影響を与え、「長寿社会の女性の生き方や生きる道を多様にしていくことは予測に難くない」との理由から就労意識の変遷を検証つつ、.女性の生き方を社会変化の中で考察することとしたものです。
本書を発行するにあたっては、私をここまで支えて下さった多くの方々に改めて感謝申し上げると同時に、本書を世に問う機会を下された産労総合研究所・経営書院の皆様に礼申し上げます。
平成一六年一二月
吉田明美
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