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刊行のことば
今こそ求められる 「役員力」 育成のために
「役員マネジメント」 という言葉から, 多くの方々は 「役員をどう管理するのか」 というイメージをもたれるかと思います。 しかし本書は, 単なる役員の管理という範疇を超えた 「選抜・育成・処遇」 も含めた 「役員マネジメント」 のあり方についてまとめたものです。
なぜ, 「役員マネジメント」 が必要なのでしょうか。
今, 企業は経営の改革が求められています。
1980 年代からの経営環境の大きな変化を受けて, 商法の改正等が進められていることは周知のとおりです。 これを受けて各企業では, ここ4〜5年では, 執行役員制の導入やコーポレート・ガバナンスをはじめとする経営改革の取組みが盛んに行われています。 しかし, まだまだ対応が遅れているのが実情といえます。
その一方で, 企業の付加価値を高めるものとして 「経営のあり方・役員のあり方」 が以前にも増して重視されるようになりました。 まさに, 役員の 「力」 が問われているわけです。 ここでいう 「役員力」 とは, 役員候補者にとっては, 役員として身につけておくべき役員の基本であり, すでに役員に就いている人にとっては, 健全な経営を執行をするための知性であり行動力です。すなわち, 「役員の育成・任免・評価・報酬・モニタリング」 の重要性が, 改めて求められているわけです。
産労総合研究所が, 2004 年7月に藤村博之法政大学教授を座長として立ち上げた 「役員マネジメント研究会」 は, 「経営のあり方・役員のあり方」 に絶えざる革新を加えていくためには 「役員の育成・任免・評価・報酬・モニタリング」 を統括した 「役員マネジメント」 の確立が重要との視点に立つものです。 研究会は, この視点に添って調査・研究を重ねてまいりましたが, 本書は, この研究会の調査・研究の集成となるものです。
本書は3つの章からなっています。 第1章 「提言 『役員マネジメント』」 は, 役員マネジメント研究会の約1年にわたる研究とヒアリングの結果を踏まえた集成です。 役員の役割と処遇のあり方, 役員のあるべき姿について, 研究会メンバーの座談会報告を含めて, 役員マネジメント研究会の提言としてまとめました。
第2章 「経営改革とコーポレート・ガバナンス」 では, 日本の企業におけるコーポレート・ガバナンスの現状と, コーポレート・ガバナンスを実践していくうえでの実務の解説によって, あるべき経営改革の姿を捉えられるようまとめてあります。
第3章 「関連資料」 では, 産労総合研究所が実施した 「役員マネジメントの実態に関する調査」 と 「執行役員に関する実態調査」 の結果を紹介しています。 2つの調査結果を通じて 「役員の処遇・報酬」 「執行役員の実態」 「コーポレート・ガバナンス」 等の現状がわかるようまとめられています。
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本書を通じて 「役員力」 の育成に求められるものを考えるだけでなく, 本書がこれからの経営改革の根幹となる 「役員マネジメント」 のあり方, 幹部候補者の育成のあり方を考える際に, さらに役員の報酬・処遇の検討等において参考となれば幸いです。
2005 年秋
産 労 総 合 研 究 所
役員マネジメント研究会
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