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はじめに
現在、経営を取り巻く環境には大変厳しいものがあります。このような状況の中で、経営の効率化、意思決定の迅速化、取締役会機能の強化などを目的として、執行役員制度を導入する企業が増加しています。また、近い将来において執行役員制度の導入を検討している企業も多いといわれます。
執行役員制度は、業務遂行能力に優れている者を「執行役員」に任用し、特定の部門の業務を執行させるという制度です。企業経営にとってきわめて重要な制度です。
この制度の実効性を高めるためには、あらかじめ執行役員の選任基準、職務権限、服務規律を明確にしておくとともに、報酬、賞与および退職慰労金の取り扱いを合理的・具体的に決めておくことが必要です。
本書は、執行役員に関する規程を紹介したものです。全部で42の規程を取り上げました。規程の内容に応じて、次の8つの分野に区分して掲載しています。
・執行役員制度(第1章)
・職務権限と業務の執行(第2章)
・服務規律・コンプライアンス(第3章)
・任免(第4章)
・報酬・賞与・退職慰労金(第5章)
・出張と出張旅費(第6章)
・福利厚生(第7章)
・執行役員会(第8章)
各規程とも、はじめに規程の趣旨を簡潔に紹介した上で、規程に盛り込むべき内容を実務に沿って具体的に解説しました。その上で、モデル規程を示しました。
さらに、辞令、就任承諾書、誓約書、報酬通知書、業務報告書など、規程に関連する書式(フォーマット)も、多数収録しました。
執行役員制度の現状をみると、発足当初に比べ、取締役との兼任が増えたり、役位(専務執行役員・常務執行役員・執行役員)を設ける企業が増加したりしているなど、多様化しています。
本書は、執行役員制度のこのような状況変化にも十分配慮しました。
経営の効率化、意思決定の迅速化などを目的として、執行役員制度は、さらに一層広がりを見せることでしょう。本書が、執行役員制度の設計と運用において役に立つことを願って止みません。
最後に、本書の出版に当たっては、経営書院の皆さんに大変お世話になりました。ここに記して、厚く御礼申し上げます。
2004年夏
荻原 勝
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