ここで無作為抽出とは、母集団、すなわち知りたい情報を有する集団全体をベースとして判断しなければなりません。抽出に使った名簿の上から順番になどといったものは論外ですが、名簿からの抽出が無作為であるだけでは足りません。その名簿自体が、母集団からみて無作為とはいえないものである可能性は決して低くないのが一般的です。私が用いる簡便な見分け方は、政府統計でも得られるデータがその調査で出ている場合に、同じような値となっているかどうかというものです。今度お試しあれ!
(注)ただし、全体を映す統計データとしてはいまひとつでも、事例として貴重なデータである場合は多い。
(労働政策研究・研修機構 主席統括研究員 浅尾裕)
賃金事情 2007年11月20日号掲載