評価者訓練のすすめ方

書籍概要

評価者訓練のすすめ方

■松田 憲二・著
■A5判・352頁
■本体価格 4,000円
■ISBN 978-4-87913-816-3 C2034
■発行日 2002年9月

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目次

第1章 人事評価の原点と評価者訓練のあり方
(1)部下の育成と公平処遇をめざす人事評価
(2)評価者訓練の目的と評価の基本条件
(3)評価者訓練のかかえる問題点

第2章 人事評価にみる管理者のマネジメント・ディメンション
(1)評価要素は、評価者の資格要件そのもの
(2)マネジメントの本質を知る
(3)部下にとって、良い上司とは何か

第3章 評価者訓練で知る0.J.Tの本質
(1)評価者訓練のすすめ方
・参加者選定
・演習ケースの準備
・演習ケースの評価、討議のやり方
・評価の発表
・正しい評価の捉え方
(2)評価者訓練の結果を、現実の評価に生かすポイント
(3)評価者訓練は、評価者の0.J.T訓練の場

第4章 自社版・演習ケースのつくり方
(1)職場は問題山積の場、職場のでき事を集める
(2)自社版・演習ケースをつくる
 1.職場の問題を「短文」のケースにまとめる方法
 2.臨場感あふれる「ストーリー性」のあるケースをつくる方法
 3.「一貫性あるストーリー」で、複数の被評価者を対象とするケースをつくる方法
(3)演習ケースから学ぶ評価者訓練のあり方

第5章 演習用ケースの実例
(1)評価者訓練用
 1.頭の体操(ケース・1~8)
 2.製造業のケース(ケース・9~14)
 3.土木建設業のケース(ケース・15~18)
 4.サービス業のケース(ケース・19~24)
 5.流通小売業のケース(ケース・25~38)
 6.ホテル、旅館業のケース(ケース・39~40)
 7.金融業のケース(ケース・41~44)
(2)被評価者訓練用

はじめに

労働環境の急激な変革は、賃金査定にウエイトをかけてきたこれまでの人事評価制度のあり方にも、抜本的な変更を余儀なくさせている。
 常用労働者30人以上の企業6,000社(74.5%の回答率・厚生労働省調査1998年)の50.8%が人事評価制度を導入しているが、、300人以上の中堅企業となると、すでに90%ほどまでの導入が進んでいる。
 しかし、人事評価制度の内容や評価の手順・手続きなどを被評価者本人に明示・公開している企業は、たかだか4分の1に過ぎないのだ。
 人事評価の最大の目的が、被評価者である部下の育成必要点を、人事評価をとおして見い出し指導し、一刻も早く仕事がスムーズに進み、成果へとつなげていく部下にするという能力主義の涵養にある、という目的からはほど遠い状況なのだ。
 また、このことは評価者である上司が、部下の評価結果をとおして、きびしさと信頼性ある態度を示していくという、管理者の指導能力の要件(Management dimension)は、単なる査定のみに帰し、発揮の度合が少ないことをも、あわせて示している。
 人事評価が結果としての判定材料(プラスの賞与、昇給、昇格、マイナスの降給、降格、降職)に使用されるのは、企業が営利と社会貢献を目的として企業活動を行っている以上、当然のことであるとしても、その営利を増やし、企業活動を円滑に進めていくのは、他ならぬ被評価者である従業員である。その従業員の日常の職務遂行状況を適切に把握し、評価と育成と将来への布石を打つ手段が人事評価なのである。
 したがって、被評価者を公平・納得のいく方法と段階で評価する評価者の責任は、組織運営上からも被評価者本人の将来を決する意味からも、評価は慎重かつ公平にルールにそって行われることが重要である。
 前述の厚生労働省の調査で「人事評価制度運営上の問題点は何か」を問うたところ、第1位が「質の異なる仕事をする社員への評価が難しい」(59.4%)であり、第2位が「評価者訓練が不十分である」(54.0%)と、いづれも50%を上回って、最重要課題として掲げられている。さらに、その課題解決のために、「人事評価制度の見直しの内容は何か」については、第3位に「評価者訓練の導入と強化にあり」(すでに実施中24.9%、見直しを予定・検討中47.4%)と回答している。
 このように、評価の公平性・公正性・妥当性そして納得性を高めるには、評価者訓練は、避けてとおることができないことが、はっきりとおわかりいただけたことと思う。
 そこで、本書はこの課題解決のために「評価者訓練の重要性」を、全5章にわたってわかりやすく解説するとともに、評価者訓練実施に欠くことのできない演習ケースのつくり方、さらに業種別各企業で実施のために作成し活用した生(なま)の演習ケースを各企業のご協力を得て、多数掲載させていただいた。全5章は、
 第1章・人事評価の原点と評価者訓練のあり方
 第2章・人事評価にみる評価者のマネジメント・ディメンション
 第3章・評価者訓練で知るOJTの本質
 第4章・自社版・演習ケースのつくり方
 第5章・演習ケースの実例
の内容で、まとめてある。
 読者諸賢におかれては、自社の人事評価の公正な運用と評価者のマネジメントリーダーシップと部下からの信頼性の向上のために、本書をぜひご活用いただきたい。
2002年7月


松田 憲二
<本書「はじめに」より抜粋>

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